Vagrant入門
仮想マシンを手軽に作成、管理するためにVagrantを使用してみる。
環境
- OS: Mac OS 10.11.4
- VirtualBox: 5.0.20
- Vagrant: 1.8.1
1. VirtualBox, Vagrantのインストール
homebrewでインストール。
$ brew cask install virtualbox
$ brew cask install vagrant
2. ボックスファイルの入手
Vagrantで仮想マシンを用意するときは入手した(あるいは作成した)ボックスファイルを用意する必要がある。これは、こちらの「物理PCにおけるインストールディスクを用意する、に近い」という表現がしっくりくる。
オーソドックスな手順としては、以下のように目的のボックスファイルをAtlas by HasiCorp等から探し、URLを添えてvagrant box add
する。
vagrant box add CentOS_6.4_x86_64_Minimal http://developer.nrel.gov/downloads/vagrant-boxes/CentOS-6.4-x86_64-v20131103.box
上記コマンドで対象ボックスファイルのダウンロードが開始される。
ただし、ダウンロードに時間がかかりタイムアウトすることがあるので、そのときは直接アドレス叩いてローカルに保存したboxを、vagrand box add
するのが吉。
完了後、vagrant box list
でダウンロード済みのbox一覧が確認でき、それらは~/.vagrant.d/boxes
に保存されていることも確認できる。
$ vagrant box list
CentOS_6.4_x86_64_Minimal (virtualbox, 0)
$ ls ~/.vagrant.d/boxes
CentOS_6.4_x86_64_Minimal
3. Vagrantfileの作成
仮想マシンの設定はVagrantfile
というファイルに記述する。仮想マシンを作成したいディレクトリに移動し、下記コマンドでVagrantfile
を作成する。
$ vagrant init CentOS_6.4_x86_64_Minimal
これで以下のようなVagrantfile
が作成され、指定のboxをもとに仮想マシンが作成されることになる。
Vagrant.configure(2) do |config|
config.vm.box = "CentOS_6.4_x86_64_Minimal"
end
4. 仮想マシン起動
上で作成したVagrantfile
を使用して、仮想マシンを作成、起動、そして接続してみる。
# Create vm
$ vagrant up
# SSH to vm
$ vagrant ssh
Welcome to your Vagrant-built virtual machine.
[vagrant@localhost ~]$
恐ろしく簡単に仮想マシンを用意することができた。
5. 仮想マシン停止、削除
仮想マシンの停止、削除は以下のコマンドで行うことができる。
# Stop vm
$ vagrant halt
# Destroy vm
$ vagrant destroy
印象
- 仮想マシンを作成、管理する負担が激減して素晴らしい。
- Chefのようなprovision toolと連携させることも多いらしいので、それも試してみる。